GARMINとは

GARMINは日本ではハンディーGPSで有名ですが
実はカーナビの分野では40%以上のシェアを持つ世界有数のカーナビメーカーです。上高 27億1600万米ドル(2012年)という規模です

そのマリン部門もGPS技術カーナビゲーション技術を背景に相当素晴らしい機器を発表していますが日本では全く無名のGPS魚探メーカーです。

さて、簡単に会社の概略をいうと

ガーミン (Garmin Ltd.、NASDAQ: GRMN) はアメリカ合衆国で創業されたGPS機器メーカーです。

ゲイリー・バレル (Gary Burrell) と高民環 (Min H. Kao) によって1989年に設立されました。
ガーミン (Garmin) という社名は創業者2人の名前の一部、即ちGaryとMinに由来しています。

アメリカ合衆国カンザス州のオレイサにあります。

こう考えると設立25年という非常に若いメーカーであることがわかります。

そしてゲイリー・バレルはLowrance Electronicsで働いた経歴の持ち主でパイロットでもあることから
ナヴィゲーションへの造詣が深かったようです。

高民環氏は 1949年に台湾南投県の竹山鎮で生まれました。彼は台湾海軍に勤めた後、国立台湾大学に入学。その後電気工学で上級学位を得るため、渡米しテネシー大学に入学。大学院生としてNASAとアメリカ合衆国陸軍のための研究を行っています。その後も軍需産業であるテレダイン(Teledyne)とマグナボックス(Magnavox)に勤めました。

1983年にバレルは高をアライド・コーポレーション傘下であったキングラジオの彼の部門に雇いました。その際、高はマグナボックスで、当時はNAVSTARとして知られていたGPS衛星を使った軍事ナビゲーションシステムの開発を行っていました。

NAVIの運用 魚群探知機の開発経験を持ったゲイリー・バレルとGPS衛星を使った軍事ナビゲーションシステムの開発をしていた高民環の出会いは、必然ですね。
互いに必要とされるニーズと技術は必ず呼び合って融合していくものですね。

■ガーミンの最初の製品

これはGPS 100というパネル搭載型の航海用GPSレシーバーで、2,500米ドルで販売されました。その製品は1990年、シカゴでの「国際海洋技術見本市」で発売しました。その製品はすぐヒットし、5,000個の受注があったとのことで、それをもとに、その後1991年1月に高は台北に製造施設を建てるため、台湾に向け出発したという話です。ベンチャーらしい話ですね。それとただ座標がわかるだけのこの機器が30万円近くでも売れたということですが、たった30年もないころと現在とで測位技術が飛躍的に変わったことを物語っています。

実際、現在使っているカーナビ スマートフォンの能力は1980年代の軍用機のナビゲーションよりも高度で正確です。

■軍事用に大ヒット
初期の製品は携帯型GPSレシーバーで、1991年の湾岸戦争の際クウェートとサウジアラビアで勤務する軍人の間で人気を博しました。

■民生品でも大ヒット
2000年初頭には趣味のランナー向けにForerunnerと呼ばれる個人向けGPS装置を発売しました。
腕時計型のForetrexはハイカー、マウンテンバイカー、ヨット愛好者の間で人気が出ました。
ガーミンはカーナビゲーションシリーズとしてStreetPilotを開発

■PDAの発売

2003年にガーミンはPDAとGPSが統合された機器であるiQueシリーズを発売しています。
2005年10月31日に、iQue M4は、地図データをパソコンからプリインストールすることを要求しない最初のPDAになっています。

いわゆるカーナビとスマートフォンの先祖です

この時期GARMIN NAVMAN LOWRANCE CASIO COMPAQ IBMがPDAやカーナビを出していてAPPLEやSUMSONGがこの分野に全く進出していないことを考えるとこの10年で本当に大きな変革があったことがうかがえます

■カーナビ発売

2006年10月にはポケットサイズ、ワイドスクリーンのnüvi 660の出荷を開始しています。。この製品にはブルートゥース、FMトランスミッター、画面の輝度とスクリーンサイズの全てをアップさせ小型薄型サイズに詰め込んだカーナビです
このころLOWRANCEもNAVMANも同様の機器を販売してました。上場して株価が高いときに会社をNAVICOに売却しています

GARMIN社は軍事技術を民生化するというビジネスモデルで現在も各種の特許を持った独創的な製品を開発しています

積極的に軍 宇宙開発 航空機開発の特殊なエンジニアや研究者をリクルートして、次世代の独創的な製品を開発しているので、なかなか他社は追いつくことができない技術を持っています。近年シェールガス革命からシーレーン防衛の重要性が低下し、ブラックボックスであった海洋探査技術と理論 経験をもった研究者 技術者が民間へ転籍しています。これらを大量に受け入れたGARMIN社のマリン部門は飛躍的に技術革新を起こしています

■GPS魚探を発売
2002年より ガーミンはGPS機能を合わせ持つ魚群探知機も製造しています。
地図 メニュー言語の問題に加えてGARMINは
海用の振動子が標準だったために、日本の海市場のニーズとはマッチしていませんでした

■世界初の量産型CHIRP

GARMIN社のマリン部門は飛躍的に技術革新を起こしています。それが世界で初めて大量生産化に成功したCHIRPソナー そしてダウンビューのCHIRP化 マルチビームサイドビューのCHIRP化です。
このレーダー用に開発された理論を応用したCHIRPソナーを民間で製造できたのはFURUNOとSIMRAD等でしたがそれは1台1000万円を超える計量魚探として受注生産でしか実現されていませんでした。
これをGARMIN社は50分の1以下の値段で大量生産化して投入したのが2011年11月METSで発表されたGSD-26 CHIRPソナーです。3000mを超える探査能力とデッドゾーンがないCHIRP探査を実現したこのGSD-26は、他社の2年以上も先行したCHIRP発振回路の発表でした。

■GARMINの強み

GARMINは魚群探知機メーカーとしては後発ブランドでですが、他社にはない圧倒的な強みがあります

航空電子工学で鍛えたナビゲーションシステム

ガーミンは航空技術専任の部門を持っています。統合化コックピット、パネル搭載型ディスプレイ、マルチファンクションディスプレイ (MFD)、トランスポンダ、その他関連するアビオニクスなどを開発しています。

そのためレーダー 航法 魚群探知機の操作が非常に高速かつ簡易にできます。

軽飛行機に装備されたG1000プライマリ・フライト・ディスプレイ
G1000は航空機メーカーの新造機向けにOEM供給される全面グラスコックピットの操縦計器・航法計器・フライトマネジメント統合システムである。

■株式公開と資金力
1995年に、ガーミンは1億500万ドルの売上高に達して、2300万ドルの利益を成し遂げました。1999年には、2億3300万ドルの売上高、利益6400万ドルを計上しました。

売上高 27億1600万米ドル(2012年)というボリュームは
全米のマリンエレクトロニクスで2位のシェアを持っています
この豊富な 資金調達能力を生かして次々に周辺事業を買収しています

【企業買収実績】

2003年の8月にガーミンはUPSエビエーションテクノロジーズの買収を完了しました。

ユナイテッド・パーセル・サービスの子会社で個人向け及び商用の航空機のためにパネル搭載型GPS/ナビゲーション/コミュニケーションユニットと統合化コックピットシステムとその製品ラインナップ製造する会社です。

ガーミンはノータマティックマリンシステムズ (Nautamatic Marine Systems Inc.) をも買収しました。オレゴン州に拠点を置くボートの向け自動操縦装置システムを提供する会社である。

2011年にはドイツの衛星ナビゲーション会社ナヴィゴン(Navigon)を買収しました。

そして2012年
前方ソナーで有名なインターフェイステクノロジー社を買収
しています。GARMIN社の技術でリニューアルされた前方探査ソナーが2015年にはACUAMAP用のオプションとしてリリースされる予定です。

■次世代の技術1
フェイズドアレイ型水中レーダ開発中

インターフェイスの技術がGARMINによってリニューアル
その一部をご紹介

リアルヴュー垂直/水平モデルが存在します

AQUAMAPシリーズに対応予定です

リアルヴュー3Dヒストリー
これまでのソナーでは前方スキャンした場合、今そこに魚がいるかどうかわかるだけでどちら方向へ移動したかを見分けることは至難の業でした。
リアルヴュー3Dヒストリーでは前方サーチした魚群がどう移動したのかわかりやすい過去データを3D表示します。
前方下方ふり幅90度のサーチデータを座標と一緒に記録します。

3Dヒストリーから魚群の分布状態を把握して一番魚影の濃いエリアに過去情報からポイント記録できます。

ライブビュー 左右
リアルタイムで左右真下に発信したソナー

船がとまっていても魚が移動してきたかどうかわかリます
魚が右舷にいるのか左舷にいるのかがわかります

そして3Dヒストリーを組み合わせて
魚の移動方向を割り出すことも可能です

3つのモードをサポート
ライブビュー
ライブビュー3Dダウン
ライブビュー3Dヒストリー(3D記録)

リアルヴュー3Dフォワード

前方探査で魚群が映ったら
さらに前方にルアーをキャストしてリーリングで魚を狙うことができます。 クランクで前方方向にシューティングすることができるようになりました。

ライブビュー 前方
リアルタイムで前方に発信するソナー

船がとまっていても魚が移動してきたかどうかわかリます
魚が前方どれくらいにいるのかがわかります

そして3Dヒストリーを組み合わせて
魚の移動方向を割り出すことも可能です

■次世代の技術2
バードビューレーダー

GARMINは航空機のナビゲーションシステムを開発していますので優れた航空機用レーダー技術を持っています
航空機では鳥がエンジンに飛び込んで飛行機が墜落する
バードストライクが起きます

そのため鳥を発見 追尾するレーダー開発技術が磨かれてきました

鳥発見 追尾技術を搭載したレーダー
2015年6月発売開始です

GMR™ 18 xHD Radome
(ディスプレイは別売AQUAMAPシリーズ対応)
税別30万円を予定しています
4KW 48NM探査可能です

鳥山を発見し、その方向、速度を監視できたら
釣果を大きく左右します

通常のマリンレーダーでは映りにくい鳥を映す
バードビュー搭載

鳥を発見するだけでなく、
船舶や鳥の群れ10個までを自動追尾表示 航空機監視 管制で培った技術は従来のマリンレーダーとは格段に進歩しています

光点の軌跡(どう移動したか)がわかる
エコートレイル機能

静止物と移動物体を簡単に視認できる素晴らしい機能です

2つのレンジ表示
2つの感度表示が可能
近距離/遠距離監視が可能です

レーダー+地図を重ね合わせ表示

レーダー+地図を重ね合わせ表示+3D